Date: 4月 11th, 2014
Cate: ステレオサウンド
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3.11とステレオサウンド(その2)

ステレオサウンドは二年後の2016年に創刊50周年を迎える。
オーディオ専門誌、それも三ヵ月に一度という季刊誌で、これだけ続いている。

創刊当時の苦労話のいくつかはステレオサウンドにいたころ、
その後、2008年2月、瀬川先生の墓参のときにも、原田勲氏から聞いている。

それだけでも、いかに大変だったかはわかる。

ステレオサウンドよりも長い歴史のオーディオ雑誌はある。
ラジオ技術、無線と実験がそうだが、
この二誌は誌名があらわしているように、最初は無線の雑誌であった。
最初からオーディオ専門誌であったわけではない。

ステレオサウンドは最初からオーディオ専門誌として、いまも続いている。
そういうステレオサウンドを、変えることは可能なのだろうか。

もう10年ほど前のことになるか。
ある時期、数人の人(それぞれに関係のない人たち)から、
「ステレオサウンドは、なぜ変らないんですか」ときかれたことがある。

変ってきているといえば、ステレオサウンドは変っている。
創刊号からいまにいたるまでには変化がある。

つまりここでの「変らないんですか」は、その時期のステレオサウンドに対して、である。
その時期といってもひどく曖昧で、ここでの「その時期」には創刊号からしばらくの号は含まれない。

私は話の流れから、「その時期」とは、60号以降のことだと感じていた。

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