広告の変遷(を見ていく・その2)
私だって、できることなら本はバラしたくない。
けれどきれいにスキャンするためには、1ページ1ページを一枚の紙の状態にするしかない。
バラバラにした本は、基本的には戻せない。
スキャンしたあとのスイングジャーナルは処分するしかない。
最初はレコード会社の広告だけをスキャンするつもりだった。
だけど、バラしてしまったスイングジャーナルをレコード会社の広告だけで処分してしまうのは、
すこしもったいないな、と感じて、ついでだからとオーディオ関係の広告もスキャンしておこう──、
そう思った。
そこまでやるのなら、すべてスキャンしたら、ということになるけれど、
そこまでの時間を、スキャンのためだけには費やせない。
それにスキャンしたからといって、ほとんどそのまま公開できるページもあれば、
本そのものが古すぎるため、紙が変色していたりやぶれているページもあったりで、
多少なりともレタッチが必要となるページもある。
そして1ページだけの広告であればまだいいけれど、見開きの広告はひとつに合成しなければならないし、
三つ折りの広告もあり、一回のスキャンではデータとして取りこめない。
とにかくスキャンした後の作業が待っている、それもけっこうな時間を必要とするであろう作業が。
だからレコード会社と、オーディオ関係(国内メーカーと輸入商社)だけに絞った。