Date: 1月 16th, 2014
Cate: 程々の音
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程々の音(続々・余談)

フロントショートホーンがなければ、
同じ音圧を得るためには振動板の振幅は大きくなり、つまり振動板はより速く前後に動かなければならない。

コーネッタのホーンは短い。
これでどれだけのホーンロードがタンノイの同軸型ユニットの振動板に対してかかっているのか。
はっきりとしたことはなんともいえないけれど、それほど大きなホーンロードとは思えない。

仮にある程度のホーンロードがかかっていて、
それが多少なりとも振動板とエッジに対して負担が増すことになっていたとしても、
フロントショートホーンがなければそれだけアンプのパワーを必要とし、
振動板の振幅が増すことは、エッジの負担が増すことでもあり、
実際にエッジに対して、どちらのほうが負担が大きく、傷みが早くなるのだろうか。

人はそれぞれの経験から、こうするとこうなるとか、
ああすればこういう結果になる、とかをいうものだ。

このエッジの傷みに関することも、少なくとも誰もきちんとデータを持って発言しているわけではない。

同じロットのタンノイのユニットを二本用意して、
同容積のエンクロージュアに取り付けて、同じ音圧で鳴るようにしておく。
それでずっと鳴らしぱなしにしておいて、どちらが早くエッジが傷むのか、
それとも差はないのか、実験してみるしかない。

いまさらこんな実験をやるところもやる人もいないだろう。
つまりは誰にも、はっきりとしたことはわからないわけだ。

はっきりとしないことを心配するのを悪いとはいわないけれど、
使っている以上は傷みは発生していくものである。
未使用の状態で保存していたからといって、長年保管していたスピーカーは、
新品とはいえないのがほんとうのところである。

どんなモノもどんな使い方をしても、傷んでいく(性能が落ちていく)。
そしてこわれていく。

それならば……、ではないだろうか。

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