マルチアンプのすすめ(その21)
いい音を得るために、なぜルール(制約)を自らつくる必要があるのか。
答は、音の美を得るため、である。
ルールを決めずに、目的のためになんでもやる。
そういう考えでやるのはいい。
私も、一度はそういうことを試してきている。
あれこれやってきた。
やってきた上で、ルールを決めてきた。
別項で書いている、太いスピーカーケーブルを部屋の真ん中を這わせることは、
私にとってはルールに反することになる。
だからやらないだけのことである。
それは私にとってのルールであり、
ほかの誰かは私のルールに従う必要はまったくない。
その人なりのルールに従えばいいだけのこと。
私は私だけのルールに従う。
従うからこそ、マルチアンプ駆動をやるスピーカーとやらないスピーカーとがあることになるわけだ。
内蔵ネットワークを通さずにマルチアンプ駆動にすることで、
音は良くなる、といえる。
もちろん調整をきちんとやれば、という条件はあるものの、
可能性としてはマルチアンプにすることで大きくなることは事実である。
そしてコントロールできるところも増える。
だからこそ、自分なりのルールをもたない者は、
マルチアンプに手を出すべきではない、といいたい。