Date: 12月 6th, 2013
Cate: 程々の音
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程々の音(その1)

オーディオマニアだという自覚はある。
なにをもってオーディオマニアというのか、それについて考えていくと、
あれこれ書いていくことになりそうだから、そのへんはいっさい省いて、
オーディオマニアだということから話をしていく。

オーディオマニアだから、オーディオというメカニズムにも心惹かれてきた。
それもそうとうに強く、である。
中学生のときから読み始めたステレオサウンドを読みながら、
いつかはJBLの4343、マークレビンソンのLNP2とML2、
EMTのプレーヤーを自分のモノとしたい、と思うくらいに、
そういったオーディオ機器への憧れも強くあった。

だからといって、そういったオーディオ機器にばかり目がいっていたわけでもなく、
そういうオーディオの世界だけに憧れていて目指していたわけではない。

憧れ、という意味では、むしろ4343にマークレビンソンのアンプの組合せ、といった世界よりも、
対極に位置するようなオーディオの世界にこそ、憧れがあった。

私が最初に買ったステレオサウンドは41号。
これと同時に買ったのがステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界 ’77」だった。
組合せの一冊であり、
単にオーディオ機器の組合せで終るのではなく、
コンポーネントを設置する部屋(リスニングルーム)についても、
最後のほうにカラーページを使って、いくつかの例が紹介されていた。

そこにタンノイのコーネッタがある部屋が載っていた。
ここでいうコーネッタとは、
ステレオサウンドによるコーナー型のフロントショートホーン付バスレフ・エンクロージュアのこと。
ユニットはタンノイの10インチ同軸型ユニットを用いる。

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