ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(その2)
4343ほどではないにせよ、1970年代後半において、マークレビンソンのアンプも、
またスターといっていい存在だった。
4343、マークレビンソンのアンプ以外にも、スター的存在のアンプやスピーカーシステムはあった。
ただ、それらのいずれもが、4343、マークレビンソンと比較すると、旧世代のスターといえなくもない、
そういうところを感じさせるなにかを、オーディオをはじめたばかりの若輩ものでも感じていた。
ステレオサウンドを、41号、42号、43号……と読み続けていくほどに、
4343とマークレビンソンの組合せを、いつの日か……と思いはじめていた。
同時に、瀬川先生の文章にもつよく惹かれていった。
それは、重ね合わせる行為でもあった。