2013年ショウ雑感(その12)
ステラのブースでの、柳沢功力氏の話は面白かったし、楽しめた。
二時間立ちっぱなしできいていたわけだから、満足していた、といえばそうなる。
けれど、柳沢氏の話がプレゼンテーションだったのか、となると、素直にそうとはいえない。
柳沢氏はプレゼンテーションという意識はなかったかもしれない、
というよりも、たぶんなかったんだと思う。
プレゼンテーションという意識のない話をきいていて、
それを受け手側(私)が勝手にプレゼンテーションとしてどうだったか、と勝手なことをここに書いているわけだ。
では、ステラのブースでの柳沢氏の話は、
柳沢氏自身はどういうつもりだったのか。
講演だったのか。
柳沢氏に依頼したステラの人たちは、どういうつもりだったのか。
講演を依頼していたのだろう、おそらく。
どちらも講演という認識だったのかもしれない。
とすれば受け手側は、ステラのブースでの話を講演としてきかなければならなかったのだろうか。
私には、どうしても講演とは思えない。
柳沢氏の話だけがそうではなくて、ここしばらく、
インターナショナルオーディオショウで講演と素直に書きたくなる話は聞いていない。
といって柳沢氏の話を、デモンストレーションとはいいたくない。
デモンストレーションという言葉につきまとう、ネガティヴな印象は受けなかったからだ。