2013年ショウ雑感(その10)
インターナショナルオーディオショウの今年の講演スケジュール表をすみずみまでみていたわけではなかった。
なんとなく眺めて、今年はこんな感じか、という程度の眺め方だったから、
各ブースの各講演はすべて一時間だと思い込んでいた。
ステラの柳沢功力氏のときも三時すこしすぎてから入った。
四時までだな、とするともうひとつどこかのブースに行けるな(最終日は五時終了)と思っていた。
次々にアナログディスクをかけられる。
テンポもいい。
ふと時計をみると四時近くになっていた。
そろそろかなと思っていても、少しも終る気配が感じられなかった。
四時をまわってもまったく時間を気にすることなく進んでいく。
もしかすると、二時間なのか、とやっと気がついた。
つまりステラのブースに最後までいると、終了の時間になってしまう。
他のブースにはもういけない。
しかもずっと立ちっぱなし。
人も多い。
それでも結局最後までいたのは、くり返すが、柳沢氏のオーディオの楽しみ方が伝わってきたのが大きい。
柳沢氏との対比で書いた人のブースには、がまんにがまんを重ねても、30分はいられなかった。
会場に着いてからそれほど時間は経っていなかったから、
別にしんどかったわけでもない。
それでも、もうこれ以上、ここにいたくないとおもい、ブースの外に出た。
各ブースのメーカー、輸入商社の人たちは、
講演を依頼する人をどうやって決めているのだろうか。
なぜ、この人にしたんだろう? そうおもってしまうことが今年に限らず必ずある。