妄想組合せの楽しみ(その49・続×六 番外)
ラックスのアナログプレーヤーといえば、PD121がある。
PD121を知る者、憧れた者には、 現行のPD171のデザインにはついあれこれいいたくなってしまう。
でも、国産のアナログプレーヤーとして、決して高価すぎない、
しかも大きすぎない、大袈裟すぎない製品を、他に見つけることは難しいのだから、黙っておこう。
それでも書いておきたいのは、何も知らずはPD171を見せられたら、
ラックスのアナログプレーヤーとは思えない、ということだ。
価格的なバランスをくずして、もう少し安いところまでみれば、
デノンのDP1300MKIIがある。
そのくらいだろうか。
私の中では、テクニクス、デンオン、ビクターはダイレクトドライヴ御三家だった。
この中でいまもアナログプレーヤーを製造しているのはデノン(デンオン)だけなのは、
時代の流れなのだから、そういうものだと受けとめるしかないのだが、
それにしても、ラックスのPD171、デノンのDP1300MKIIにしても、
せっかく、こういう時代にアナログプレーヤーをつくっているのだから、
いつの時代のアナログプレーヤーなのか、と見る者が判断を迷うようなデザインではなく、
これまでのキャリアがあるのだから、それに見合うだけの洗練したモノが欲しいところである。
アナログプレーヤーと比較すると、CDプレーヤーの選択肢は多い。
国産のCDプレーヤーという制約をつけても、マランツ、デノン、アキュフェーズ、ラックス、エソテリックがある。
これらのモデルであれば、どれを選んでも間違いはない。
こうやって組合せができたわけだが、
組合せをあれこれ考えているときから感じていたことがある。
音のことではなく、組合せ全体のデザインのことである。