Date: 2月 8th, 2010
Cate: イコライザー
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私的イコライザー考(その8)

グラフィックイコライザーを導入したものの、どう使えばいいのか、
いまひとつ掴みきれないという人もいるだろう。

よく、とにかく使ってみるしかない、慣れるしかない、と言われるけど、
人には向き不向きがあるから、それだけで使える人もいれば、そうでない人もいる。

なかには、測定器とペアでなければならない、という人もいる。
たしかに、それらの発言は正しいといえばそうだが、
これらがグラフィックイコライザーをすすめた人の発言だとしたら、少し無責任じゃないか、と言いたくなる。

適確なコツを言えないのは、そういう人は、グラフィックイコライザーの捉えかたが、
実は少しずれているのじゃないかとも思えてくる。

私がいえるのは、とにかく周波数バランスをグラフィックイコライザーで調整しよう、と考えない、ということ。
周波数特性的バランスを耳をかたむけていても、
はじめていじる人には、グラフィックイコライザーを使いこなすことは難しい。

もちろんそういう使い方を全面否定はしないが、
まずプログラムソースはモノーラルで再生してみることをすすめる。
そして「音像」がぴしっと、ふたつのスピーカーの中央に、どの帯域において安定して定位するように、
このことをだけに注意を払って、各帯域のレバーを動かしていく。

まず、このことから入っていくべきだ、と考えている。

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