Date: 8月 2nd, 2013
Cate: Edward Benjamin Britten
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BRITTEN THE PERFORMER(その3)

ベンジャミン・ブリテンによるバッハもシューベルトも美しい。
とりわけモーツァルトは美しい演奏だ。

美音という表現がある。
音の前に「美」がついているわけだから、美しい音の略語ということになるのかもしれないが、
私にとっては美しい音と美音は、べつものである。

美音派といわれている人の音が、これまで美しかったためしがない。
こういう音は、美音と表現されるよな、といった印象の音が鳴っていた。

美しい音と美音がどう違うのか、というよりもどう異るのかについて、
うまく説明できないもどかしさがずっと私の中にあるのだが、
あえて書けば、美音は、ただそれだけ、とでもいおうか、
そしてどこかに澱のようなものがあるような気もしている。

美音と同じ意味で、美演というのがあるとしよう。
ブリテンの演奏は、美演では決してない、はっきりと美しい演奏である。
美しい演奏とは、美しい音と同じ意味での「美しい演奏」である。

今年はベンジャミン・ブリテンの生誕100周年にあたる。
昨年末には、ブリテンのCD BOCの発売がアナウンスされていた。

作曲家ブリテンのCD BOXばかりだった。
演奏家(指揮者とピアニスト)としてのベンジャミン・ブリテンのCD BOXがいつ発売になるのか、
それをずっと楽しみにしていた。

年が明けて2013年になっても、DECCAからのアナウンスはない。
2月、3月とすぎ、半年がすぎてもなんのアナウンスもなかった。

もしかすると、出ないのか、とあきらめ始めていた。
7月も最後の一日になったところで、HMVのサイトを見ていた。
そこに”BRITTEN THE PERFORMER“の文字があった。

よかった、やっぱり出るんだ、と安堵した。

27枚組で出ることで、しかも他のCD BOX同様、”BRITTEN THE PERFORMER”も安い。
まとめ買いをすれば7000円を切る。

これならば、いままでブリテンに関心のあまりなかった人も、手を出しやすい。
もちろんモーツァルトの交響曲もはいっている。
カーゾンとのピアノ協奏曲もはいっている。
その他にピアニストとしてのブリテンも聴くことができる。

とにかく聴いてみてほしい、とおもっている。

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