続・再生音とは……(その11)
ロビタが数多く、それこそ数えきれない数が何世紀にもわたって生産(コピー)されていったことは、
ロビタの外観と、意外にも関係があるのかもしれない。
ロビタの外観が何に似ているのか、といえば、埴輪ではないだろうか。
小学生のころから「火の鳥」を読みはじめてきて、
ロビタは何かに似ている、と感じていたものの、
つきつめて考えることはしてこなかった。
今回、「再生音とは……」というテーマで考えていて、
ふと思いあたったのが、埴輪だった。
埴輪には足があるのもあるけれど、
写真で多く見受けられるのは、たいてい足がないものばかりである。
単純化された顔と手、省略された足、胴に関しても細部は省略されている。
こう書いていくと、ロビタの外観を表していることにもなる。
とすれば埴輪は泥人形。
泥人形といえば、ゴーレムがいる。