型番について(その12)
SPUはStereo Pick Upの頭文字をとった型番であり、
これほどわかりやすく、しかもこのカートリッジのことをあらわしている型番は、そう多くはない。
SPUには、これもよく知られているようにGシェルとAシェルが用意されていて、
Aシェル・タイプはプロ用とされている。
ヘッドシェルの形状により、SPU-A、SPU-Gがある。
そして針先の形状が丸なのか楕円なのかによって、
型番の末尾に楕円針ならばEがつく。
SPU-A/E、SPU-G/Eというふうにである。
それからGシェルだけはAシェルにはないヴァージョンとして
昇圧トランスをシェル内におさめたSPU-GTがある。
これも丸針と楕円針があり、後者の型番はSPU-GT/Eとなる。
SPUには、だから6つのヴァリエーションがあったわけだが、
型番の分け方もわかりやすい。
AシェルかGシェルかによって、音は違ってくる。
丸針か楕円針かでも、もちろん違う。
トランス内蔵型であれば、そのトランス込みの音となる。
このことに製造時期による初期、中期、後期という構造の違いがあることになる。