AAとGGに通底するもの(その2)
グールドは、1962年に、楽器指定のない「フーガの技法」を、オルガンでのこしている。
残念なのは、第1集のみだけということ。
グールドが第2集まで録音していてくれたら……、と思うだけでなく、
もしピアノで演奏していたら……、とも思う。
いくら思ったところで、どうなるものではないとわかってはいるが、やはり、つい思う。
もちろん四六時中思っているわけではないが、なにかのきっかけがで、しばらくその想いにとらわれてしまう。
ここ数年は、実のところ、思うことはなかった。
年末から新年にかけて、バッハを中心に集中して聴いていたこともあって、
今年最初に購入したCDのなかに、「フーガの技法」をピアノで演奏したものを加えた。
アリス・アデール(Alice Ader)による「フーガの技法」だ。