4343における52μFの存在(その8)
以前書いているが、4343を設計したのは、パット・エヴァリッジ。
彼は、4350、4341(4340)も手がけていることは判っているが、4343以降はJBLを離れてしまったようだ。
4343のネットワーク3143、4350用の3107、4341用の3141、
4341のバイアンプ駆動モデル4340用の3140を比較してもらいたい。
まず気がつくのは、3143と3141は、ほとんど同じものだということである。
違いは、4343は切替スイッチにより、ネットワーク駆動とバイアンプ駆動が可能になっている。
そのためのスイッチが加えられたのが4343用の3143で、回路構成、部品の定数は、3143と3141は同一である。
もっとも4341と4343は使用ユニットも共通しているため、ネットワークが同じでも不思議はない。
バイアンプ駆動が前提の4350と4340のネットワークを比較すると、あることに気がつく。
そのことは、4350と4355との、あまり話題になることはないのが不思議だが、
決定的な違いともいえることがらだ。