4343における52μFの存在(その3)
意外とうまく鳴ってくれるかもしれない。ただし音量の制約がつく。
4311は、ウーファー、スコーカー、トゥイーターすべてコーン型ユニットを採用している。
4311の前身4310は、1971年に登場している。
正確に、1968年には登場しており、4310の型番を与えられたのが、3年後である。
開発エンジニアは、のちにマランツに移り、900シリーズのスピーカー設計を主導したエド・メイである。
ステレオサウンド刊行の「JBL 60th Anniversary」によると、
4310は、当時スタジオモニターとして最も多く使われていた
「アルテックの604の音のキャラクターを、小さなサイズで模倣しよう」というものであったらしい。
同時期、エド・メイは4320のネットワークも手がけている。
4320に搭載されたネットワークの型番は3110。回路図はJBLのサイトから入手できる。
4310のネットワークの回路図は不明だが、4311、その後継機の4312の回路図から推測するに、
コンデンサーによるローカットのみ、であろう。