Date: 4月 26th, 2013
Cate: アナログディスク再生
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ローインピーダンス型カートリッジのメリット(その2)

コントロールアンプもしくはプリメインアンプの入力セレクターをPHONOにしてボリュウムをあげていく。
当然ノイズが聴こえてきて徐々に大きくなってくる。
このときのノイズの量は、カートリッジが何も取り付けられていない状態、
インピーダンスの高いMM型カートリッジが取り付けられている状態、
MC型カートリッジが取り付けられている状態、
さらにオルトフォンSPUのようにMC型の中でもインピーダンスの低いものが取り付けられている状態で変化する。

つまりフォノイコライザーのノイズ量はアンプのPHONO入力端子にショートピンを差した状態がいちばん少なく、
PHONO端子につながれているカートリッジのインピーダンスが低い、
カートリッジ実装状態のノイズ量は、ショートに近い状態のモノほど少ない。

とはいえローインピーダンスのカートリッジはMM型にしろMC型にしろ、
インピーダンスが高めのものよりも出力が低いことが多いわけだから、
S/N比という観点ではsignalのレベルが下げることで、必ずしもS/N比が高くなるともいえない。

けれどフォノイコライザーのノイズがカートリッジのインピーダンスによって変化していくのを耳にすれば、
アナログディスク再生においては、
必ずしもカートリッジの出力が大きい(そのためにハイインピーダンス仕様)だけでは
実質的なS/N比が有利になるとはいえなくなる。

ローインピーダンスのカートリッジのもつ技術的メリットを活かすのは、
だから難しい面があることは事実としても、
インピーダンスの値と出力レベルとの相関関係において、特に聴感上のS/N比に関しては、
いいポイントがあるのかもしれない。

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