毎日書くということ(本音を失っているのか・その3)
数人で会って話していて、
オーディオ評論家のことが話題になった。
○○さんは、保守的だよね、ということを一人が言った。
そういうふうに見られてもしかたない、と思いつつも、
○○さんは、本当に保守的なのか、とも思った。
保守的とは、使っているスピーカーやアンプなどのオーディオ機器が──、
ということではなく、書いていることについて、である。
表面的に新しいことう書いているように見せていても、
実のところは……、という意味での保守的な書き手ということである。
私の見方はちょっと違う。
○○さんは、保守的というよりも保身的である。
○○さんがそうなっていったのは、
処世のための狡智ばかりにとらわれて、
本音を失ってしまったからだろう。
現在のオーディオ業界で、
オーディオ評論家(職能家)としてではなく、
オーディオ評論家(商売屋)として、しっかりと稼いでいくには、
本音など不要、むしろ邪魔、そのくらいのほうがよいのだろう……。