昨年の終りごろから気になっていたのが、
左チャンネルのドライバーのビリつきである。
パルシヴな音では気にならなくても、
クラシックの声楽、オペラを聴くと、気になる。
がまんできないほどではなかったので、そのままにしておいたけれど、
昨晩のaudio wednesdayでは、セッティングの準備をしているときから、
かなり気になっていた。
明らかにビリつきがひどくなっている。
それだけでなく、これも以前から気になっていたのだが、
左右のドライバーで音色が違う。
右チャンネルのドライバーでは、声に張りがあるのに対し、
左チャンネルのドライバーは、声が、よくいえばおだやかであり、
悪くいえば張りがない。
audio wednesdayでは、今年一年はイタリアオペラにチューニングの方向性を合せるのに、
これでは困る、ということで、会の途中でダイアフラムの交換をすることになった。
いま喫茶茶会記のドライバーはアルテックの806である。
バックカバーを外してダイアフラムを見ると、807のダイアフラムが装着されていた。
これでは左右チャンネルで音が違って当然。
しかもダイアフラムを取り外そうとしたら、外れない、というか、
ダイアフラム周囲の黒いリング状のところだけが取れる。
ダイアフラムと、この部分との接着が外れてしまっていたし、
ダイアフラム(というかボイスコイル)がどこか接触しているようで、
外すのに、やや力を要した。
それにダイアフラムを固定するネジも、
本来三本なのに、二本だけだった。
交換用のダイアフラムはアルテックの純製品ではない。
互換性のあるダイアフラムで、安価なものである。
一枚、五千円もしない。
アメリカ製でもないし、日本製でもない。
おそらく中国製であろう。
とはいえ、なかなかよく出来ている、と思う。
ただバラツキは多少あるのかもしれないが。
こんなことをしていたせいもあって、
ネットワークの実験のメインのところは、来月に行うことになった。