D130とアンプのこと(その26)
私にとってJBLのD130というスピーカーは、異相の木だと書いた。
この異相の木を、自分の庭(環境)で鳴らしたい、それもそう遠くないうちに──と考えている。
私にとってJBLのD130は、つねにハークネスとともにある。
この異相の木を、どう鳴らしていくか、
平面バッフルに取り付けて、という手もあるけれど、やはりハークネスしかない。
なぜハークネスなのか、は何度か書いてきていることなので、ここでくり返しはしないが、
ハークネスにいれるユニットとして130Aもあるわけだが、
私にとってハークネスにはD130、D130にはハークネスで、これから先もずっと、
私がくたばるまで、これは変ることがない。
ハークネスはバックロードホーンである。CWホーンである。
D130をバックロードホーンで鳴らす。
基本的には私はワイドレンジ志向だから、D130だけで鳴らすことはどうしても高域の不足を感じてしまう。
なんらかのトゥイーターをもってくる必要があるわけだが、
075ではなく、LE175DLHをもってきたい。
075よりも175DLHのほうが、望む音が得られるという予感が、
175DLHの姿をながめていると感じられる。
基本的にはD130とL175DLHとの2ウェイで聴く。
それでも時には、D130をソロで鳴らしたい──、
きっとそう思うはずである。
だから2ウェイでもD130のソロ(つまりフルレンジ)でも、簡単に接続が切りかえられるようにはしておきたい。
それが異相の木としてD130を迎え、異相の木としてD130を聴くために、
私には必要なことだと、いまはおもえるからだ。
実はバックロードホーンという形式も、私にとっては異相の木的な存在に近く、
D130の異相の木としての性格を際立たせるために、より濃くしていくためにも不可欠の要素といえよう。