the Review (in the past) を入力していて……(その30)
クレル(PAM2をのぞく)とスレッショルドのコントロールアンプには、
ある種のもどかしさを感じると書いた。
同じようなもどかしさを、マークレビンソンのパワーアンプ、ML3Lにも感じていた。
ML2Lには、そんなことはまったく感じなかったのに、ML3Lにはあった。
だからというわけではないが、製品の構成を含めてみると、
マークレビンソンは瀬川先生が指摘されていたように、コントロールアンプを得意とするメーカーである。
そして、クレル、スレッショルド/パスラボは、
どちらかといえばパワーアンプを得意とするメーカーといえるし、
パワーアンプに対して意欲的な開発をするメーカーともいえる。
つまりクレルのダニエル・ダゴスティーノ、スレッショルド/パスラボのネルソン・パスは、
パワーアンプに対して意欲的なアンプエンジニアである。
理由はわからないが、マランツ、マッキントッシュのころから、
パワーアンプを得意とするほうが、ブランドが永く続いているようだ。