Date: 12月 7th, 2011
Cate: ショウ雑感
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2011年ショウ雑感(その10)

オーディオ機器の進歩は、「簇生する花の、花弁の一つひとつ、くっきり描いて」いく方向にある。
物理的・聴感上のS/N比の向上もそうだ。
S/N比の改善だけではない、これ以外の多くの要素が改善されることで、いわゆる情報量は増していくことになる。

情報量は少ないよりも多いほうがいい。
世の中では、そうなっている。
私も基本的にはそう考えている。
……いるけれども、ただただ情報量は多ければ、すべてにおいていいのか、という疑問もつねにもっている。

この項のタイトル・カテゴリーは「ショウ雑感」なので、
このことについてはこれ以上深く書かないが、これは家庭で音楽を聴く、という行為について考え、
オーディオとは家庭で音楽を聴くためのもの、という認識にたてば、さまざまな問題を含んでいる、といえる。

S/N比は音量と深く関わってくる。
情報量も音量と深く関わっている。
そして、これらのことはオーディオの再生における背景論・考に関係してくる。

これらのことについては、
「オーディオの背景論」もしくは「オーディオの背景考」というカテゴリーをつくって書いていくかもしれないし、
別項の「Noise Control/Noise Designという手法」で書いていくことになるかもしれない。
さらに背景について考えていくことは「境界線」について書いていくことにもなるはずだ。

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