Date: 5月 27th, 2009
Cate: 岩崎千明
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岩崎千明氏のこと(その10)

当時、いろんな本に書かれていたことは、
スピーカー・エンクロージュアの上にアナログプレーヤーを置くなんて、以ての外だった。

部屋のどこに置いても、置き方を工夫してもハウリングマージンが十分にとれなかったとしても、
スピーカーの上は置くことは、やってはいけないことだった。

パラゴンは、一般的なスピーカーとは異る形態をしている。
だからというひらめきが岩崎先生にあったのかもしれないが、それでもスゴイことだと思う。

ただ、だからといって、パラゴンの上部中央に置いて、
いかなる場合でも、もっともハウリングが少なくなるかというと、そうでもないはず。
マイクロのDDX1000は、先に書いたように三本脚。
これがもし通常のアナログプレーヤーのように四本脚だったら、うまくいっただろうか。

パラゴンの天板の振動モードのちょうどいいところに、DDX1000の脚がのっかっているのかもしれない。
それにパラゴンの両端には、620Aが乗っている。
カタログ上の重量は、1本62kgある。これがあるとないとでは、
パラゴンの天板の振動モードもずいぶん変わってくるはず。

だから、ただ見様見真似で、パラゴンの上にアナログプレーヤーを乗せても、うまくいく保証はない。

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