Date: 9月 17th, 2008
Cate: 瀬川冬樹, 瀬川冬樹氏のこと
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瀬川冬樹氏のこと(その10)

瀬川先生が「良い音とは」について、熊本のオーディオ店でのイベントで語られたことは、興味深い。

良い音を体の健康状態に例えられて、健康なときは、体の存在感を意識しない。
でも怪我をしたり病気にかかると、怪我をしたところや病気になったところを意識してしまう。
だからその存在を意識させないのが、良い音の最低条件である、と。

なぜ最低条件かと言うと、話の続きがあるからだ。

おいしいものを食べたときに舌の存在を意識する。
さらに下世話な話になるけど、ヘソの下にあるモノも快感によって、
その存在を主張するし、存在を意識する。
良い音とは、そういうものだろう、ということだった。

瀬川先生が、もしバウエン製モジュールのLNP2を聴かれたら、
失望されたかもしれないと思う理由が、ここにある。

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