Date: 10月 9th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー
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スーパーウーファーについて(続・低音再生とは)

スピーカーのセッティングに定石はない、と瀬川先生はよくいわれていた。
たしかにそうで、与えられた部屋の中で、少しでもいい音をスピーカーから引き出すためには、
思いつくかぎりのことをやってみたらいい、と私も思っている。

低音再生に関しても、というより、低音再生のほうがスピーカーのセッティング以上に定石はない、と思って、
取り組んだ方がいいと思っている。

アクースティック楽器にはピストニックモーションで音を発しているものはひとつもない。
だがスピーカーはベンディングスピーカー以外は、ほぼすべてピストニックモーションで音を出す。
このことがオーディオの難しさであり、面白さであり、
本来は部屋の広さが低音の最下限の周波数の半波長分の長さを必要とするはずなのに、
実際には狭い空間でも、ごく低い周波数の再生は決して不可能ではないことにも関係している、と考えている。

つまりピストニックモーションだから、ある程度、無理が通る。そんなふうにも受けとめている。
だからというわけではないが、いわばオーディオの正攻法だけではうまくいかない、
いいかえれば常識にとらわれていては、突破できない領域が出てくる。

たとえばスピーカーの置き台。
私がオーディオに関心をもち始めたころ(1976年)は、
ブックシェルフ型スピーカーシステムの置き台は、まずコンクリート・ブロックだった。
ちょっとつよい力でひっかくと、端のほうがぽろぽろ欠けてくる。これが標準だった。
音に配慮したスピーカーの置き台がメーカーから発売されるようになるのは、もっと後のことだ。

いまの若い人は、そんなコンクリート・ブロックを使ったことのある人はいないだろうが、
私と同じ、そして私より上の世代の方ならば、いちどはコンクリート・ブロックを使われた経験をお持ちだろう。

いまオーディオ店には、いろんな材質の、高価な置き台がいくつもある。
もうコンクリート・ブロックを使っている人なんていない、かもしれない。
それにコンクリート・ブロック、と聞いただけで、そんなもの音を悪くするだけ! と切って捨てる人もいる。

そんな扱いを受けているコンクリート・ブロックだが……。

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