オリジナルとは(トーレンス TD124のこと)
昨日もトーレンスのTD124の整備で出かけていた。
前回、前々回の時には、見落としていたことを見つけた。
TD124は手前左のスピード切替レバーが、電源のON/OFFを兼ねている。
電源スイッチはレバーの真下ではなく、後方にある。
リレーのようなスイッチがあるわけだが、ここにはスプリングが使われている。
今回のTD124では、このスプリングの下を配線が二本通してある。
この配線の太さの分だけスプリングが湾曲している。
このTD124は一度も整備されていないようで、この配線の通し方も最初から、
つまり工場出荷の時点からのままと思っていい。
TD124の他の個体が、ここのところをどう処理しているのかは、私は知らないが、
どう考えてもスプリングの動きを邪魔している。
最初電源が入らなかった原因のようにも思える。
なので私はスプリングを外して、
配線の通り道を変えて、スプリングを装着。
長年湾曲したままのスプリングなので、完全には真っ直ぐな状態には戻らないが、
それでも結構良い感じにおさまった。
今回、私がやったことはオリジナルの状態をいじったとなるのか。
オリジナル至上主義の人からすれば、
工場出荷の状態を変えてしまったのだから、けしからんこと、となるのか。