audio wednesday (next decade) – radio sessionを終えて(その2)
野口晴哉氏は、このタンノイのモノーラルのシステムを、
どういう組合せで鳴らされていたんだろうか。
高めの床の間のようになっているところには、扉がある。
ここを開けると、おそらくだが、野口晴哉氏が使われていたであろうシュアーの箱がある。
あとレコード・クリーナーもある。
シュアーのカートリッジは、この部屋だけでなく、
リスニングルームにも、何個かある。
野口晴哉氏が使われていたオーディオ機器は、大半が保管されている。
まだ全てを把握しているわけではないが、
デュアルの1219が、このタンノイがある部屋では使われたいなのでないのか。
カートリッジはシュアーで、だ。
ここに関しては自信があるが、まったくわからないのが、
アンプに関してだ。
野口晴哉氏のリスニングルームは、いくつかのオーディオ雑誌に紹介されているが、
この部屋については、私が知っている限りではない。
一枚でも写真があれば、ずいぶん助かるのだが、
今のところ手がかりはない。
先月、リスニングルームからアンプを運んできて、二回目のチェックを行った。
コントロールアンプはラックスのCL36uとマッキントッシュのC22。
パワーアンプは、ラックスのMQ60。
元々はCL35のはずなのに、
野口晴哉氏が亡くなられたあとに登場したCL36uがある。
C22とMQ60で鳴らした音は柔らかく甘く、
井上先生が言われていたように、日本での真空管アンプの音のイメージは、
ラックスのSQ38シリーズによって作られていった、
このことを証明するかのような音だった。
MQ60はSQ38シリーズのパワー部を独立させたモノ。
ただし、この時の音はMQ60が不調になり、十分ほどしか聴けなかった。