サイズ考(GAS THAEDRAを眺めていると)
三年前に、SAEのMark 2500を毎日眺めていると、
四十年前は大きく感じられたのが、
いまではコンパクトな感じがする、と書いている。
Mark 2500は、登場時は物量投入型のアンプという位置付けだった。
300W+300Wの出力は、当時としてはコンシューマー用アンプとして、
最大出力でもあった。
そういうアンプだったMark 2500が、いまでは小さく感じられるのは、
現行製品のアンプが相当に大型化しているためである。
先日、別項で触れているように、アキュフェーズを持って帰ってきた。
今回初めてGASのTHAEDRAと並べて置いている。
Mark 2500と同じ印象を、ほぼ毎日感じている。
THAEDRAも、当時は物量投入型のコントロールアンプという印象だった。
それなのにいまではコンパクトだな、と感じている。
それに持っても軽い、と思ってしまう。
アキュフェーズが大きいのか、
THAEDRAが小さいのか。
どちらを自分の基準とするのか。
それによってどちらかになるし、
アキュフェーズのDC330とTHAEDRAとでは、
内部構成が大きく違い、部品点数も数である。
大きく作ろうとして大きくなっているわけではないことはわかっている。
それでもいまではTHAEDRAは、かわいいアンプだな、と感じている。
こんなふうに受けとめ方が変化するとは、
四十年前には全く予想しえなかった。
そのことが不思議と新鮮でもある。