Date: 9月 2nd, 2024
Cate: スピーカーとのつきあい
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Acoustic Research LST(その4)

マーク・レヴィンソンは、Amatiの出来にどの程度満足していたのか。
あの時点ですでに製造中止になってけっこう経っているLSTを、
あえて復刻したのだから、オリジナルのLSTになんらかの思い入れがあったと思われる。

マーク・レヴィンソンが手がけたスピーカーシステムは、
マークレビンソン時代にHQDシステムがある。

QUADのESLのダブルスタックを中心として、
ハートレーのウーファーとデッカのリボン型トゥイーターを組み合わせた、
かなり大がかりなシステムである。

ESLは横から見ると弓状に配置されていた。
HQDシステム登場の少し前に、
スイングジャーナルで長島先生がトリプルスタックをやられていた。

この時の音は、本当に凄かった、と、長島先生だけでなく、山中先生からも聞いている。
相当に凄かったのだろう。

このトリプルスタックとHQDシステムのダブルスタックは、
その配置からもわかるように狙いの違いがある。

長島先生のトリプルスタックは集中、
HQDシステムのダブルスタックは拡散といっていい。

どちらが優れているかは、どういう音を再現したいかによってわかれる。

おそらくだがマーク・レヴィンソンがトリプルスタックをやったとしても、
長島先生のトリプルスタックとは、その配置は違ったはずだ。

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