アキュフェーズ A20Vのこと(A級アンプのこと・その6)
SUMOのTHE GOLDと同時期にアキュフェーズからP400が登場した。
200W+200Wのパワーアンプで、コントロールアンプC240とペアとなるモデルだ。
P400には、ヤマハのプリメインアンプ同様、A級動作への切り替えが可能だった。
その場合、出力は50W+50Wと四分の一となり、パイオニアのExclusive M4と同じ規模のアンプとなる。
P400のA級動作時の音は、短い時間しか聴いていない。Exclusive M4のライバル機だと感じていたし、
Exclusive M4が作ったA級アンプの音のイメージの中での、
パイオニアの音、アキュフェーズの音というふうにも捉えることができる。
こうやって振り返ってみると、
Exclusive M4、P400、ヤマハのプリメインアンプのA級動作の音は、
あくまでも日本のA級アンプの音だったことに気づく。
そして、いまアキュフェーズのA20Vを聴くと、もうそこには日本のA級アンプの音のイメージはない。
中には、いまでも感じられるという方もいるかもしれないが、
私の耳には、そうは聴こえない。
Exclusive M4、P400の音は、古き良き時代の日本のA級アンプの音なのだろう。