2024年ショウ雑感(その8)
来週末はインターナショナルオーディオショウ。
今回、個人的にもっとも聴きたいのが、ゼラトンのスピーカーシステム。
1990年ごろにアンサンブルという、
スイスのブランドのスピーカーシステムが、輸入されていた。
小型の2ウェイシステムは、このブランドならではの音の表現を聴かせてくれていた。
それゆえに好き嫌いはあったように思う。
惚れ込んだ人にとって、他に代わるスピーカーは、
なかなか見つからなかったはずだ。
私も魅了された一人だ。
このアンサンブルのスピーカーのウーファーは、
センターキャップがなく、文字通りのコーン(円錐形)だった。
このウーファーだからこその音なのか、
そんなふうにも受け止めていた。
アンサンブルは、長く輸入されていたわけではなかった。
いつの間にか日本の市場から消えていた。
それからずいぶんして、ドイツのゼラトンが輸入されるようになった。
ウーファーを見て、アンサンブルと同じだと。
これは、ぜひともじっくり聴いてみたい、と思いながらも、
聴く機会はなかった。
ゼラトンのスピーカーが輸入されていたころは、
インターナショナルオーディオショウには、毎年行っていた。
けれどタイミングが悪いのか、
輸入元のブースで音が鳴っているのに、出会したことがない。
来年は聴けるだろう、と思っていたら、その輸入元は、取り扱いをやめた。
それから十年以上経ったか。
やっとゼラトンが輸入されるようになった。
今度はアクシスが取り扱う。
以前の輸入元のような、そっけない扱いではないはずだ。
現在のゼラトンの音が、どんななのか、まったくわからない。
それでも今回のショウで、いちばん期待しているし、楽しみにしている。