Date: 6月 2nd, 2023
Cate: 終のスピーカー, 組合せ
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終の組合せ(その4)

Troubadour 40という私にとっての終のスピーカーに組み合わせるウーファーだけに、
どうしても最初から理想に近いもの、最高に近いものを求めがちになるけれど、
そんなことではいつまで経っても先には進めない。

菅野先生にしても、長い時間をかけての、あの低音の実現だったのだから、
とにかく始めることが大事なのだ。

そこで頭に浮ぶのは、瀬川先生がステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES-1での、
フルレンジからスタートする4ウェイ・システムの構想である。

Troubadour 40も、フルレンジユニットといえば、そうである。
瀬川先生のフルレンジからスタートする4ウェイについては、
別項で書いているからここでは省略するが、
HIGH-TECHNIC SERIES-1を読んだ高校生のころ、実現したいことの一つであった。

それを四十数年後にようやく取り組もうとしている。

瀬川先生のプランはフルレンジ、そこにトゥイーターを加え2ウェイ化。
それからウーファーを加えて3ウェイ、
最終的にフルレンジとトゥイーターのあいだにミッドハイをくわえての4ウェイである。

私のところにはフルレンジとなるTroubadour 40がある。
トゥイーターとなるエラックの4PI PLUS.2もある。

これだけで低音は不足気味ではあるけれど、2ウェイまでは用意されている。
ウーファーである。

ならば、ここでも瀬川先生が挙げられていたエンクロージュアをそのまま使うという手がある。
同様のプラン、そして同様のエンクロージュアは、
ステレオサウンド別冊「SOUND SPACE 音のある住空間をめぐる52の提案」にも出てくる。

「華麗なる4ウェイシステムの音世界」というタイトルがついている記事である。

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