Date: 12月 30th, 2022
Cate: 「スピーカー」論
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「スピーカー」論(ピストニックモーションにまつわる幻想・その5)

なぜ、アルテックのリボン状のリード線は断線しやすいのか。
おそらく、その理由は(その3)に書いていることと深く関係してはずだ。

604-8Gのダイアフラムも、タンジェンシャルエッジである。
タンジェンシャルエッジはダイアフラムの前後運動にともない、
右に左に(時計回り、反時計回りに)回転運動を起こしている。

エッジの形状からして、このことは推測できるし、
実際に測定もされている。

回転運動といっても、それはわずかな角度だ。
とはいえ、リボン状のリード線にとっては、
ダイアフラムのピストニックモーションのたびに右に左に捻られているわけだ。
これでは使っているうちに、いつかは断線してしまう。

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