真空管アンプの存在(と取り巻いていること・その6)
ここ数年、ソーシャルメディアで目にすることが増えてきたのが、
球ころがし、である。
真空管は、比較的簡単に交換できる。
それにいくつかの真空管は、複数のブランドのモノが手に入る。
手軽に挿しかえられ、あれこれ試せる(楽しめる)。
その行為を、球ころがしという人たちが増えてきているように感じている。
本人たちは喜々として、球ころがしといっているのだろうが、
球ころがしは、土地ころがしから来ているとしか思えない。
土地を安い時に買っておいて、高くなったら売る。
その投機的行為のなかでも悪質なのを、土地ころがしという。
球ころがしなんて言っている人たちは、
土地ころがしの意味を知った上で使っているのか。
だとしたら、真空管の転売屋だといっているようなものである。
交換して音の違いを楽しんでいるだけなのであれば、
球ころがしなんて表現は使わない方がいい、と思う。