ラックス MQ60がやって来る(その7)
ラックスのSQ38は、なぜ38(サンパチ)なのか。
昭和38年(1963年)に登場しているから、という話を以前聞いたことがある。
ステレオサウンドの「世界のオーディオ」のラックス号巻末の社史年表をみると、
確かに昭和38年12月に登場していることになっている。
SQ37でもSQ39でもない。
SQ38である。
私は昭和38年生れだから、この38(サンパチ)という数字に、
愛着のようなものを感じる。
ということは来年(2023年)は、SQ38誕生60年にあたる。
SQ38誕生60周年記念モデルが登場するのだろうか。
もし登場するとして、真空管は何を使うのだろうか。
現行機種のLX380は、出力管に6L6GCを使っている。
6L6GCは三極管ではなくビーム管である。
SQ38の、当時の謳い文句は三極管採用ということだった。
50CA10は四極管なのだが、真空管内部で三極管接続しているため、
ラックスは三極管扱いにしているし、
パワーアンプ部初段の6267/EF86に関しても、五極管を三極管接続することで、
全段三極管というふうに紹介されていた。
LX380は6L6GCを三極管接続にしているわけでない。
全段三極管ということにはこだわっていない。
それでいいと思っている。
けれど、SQ38誕生60周年記念モデルということを歌うのであれば、
やはりここは三極管構成ということにこだわってほしい。