オーディオの「本」(ラジオ技術のこと・その1)
別項で触れているように、
HiViが月刊誌から季刊誌へとなる。
広告が減ってきて、発行部数も減れば、そうならざるをえない。
別項「2022年ショウ雑感(その2)」について書いた。
ラジオ技術は、2020年にも、7月号が6月号との合併号として発売になったことがある。
新型コロナの影響のせいである。
2022年も、2月発売の3月号が休刊になり、3月発売の4月号との合併号になった。
6月になり、ラジオ技術のツイートは、
月刊誌から隔月刊への変更の知らせだった。
ラジオ技術のウェブサイトでも告知されているが、ツイートのほうが事情を説明してある。
それによると、ここ十五年ほど広告収入と発行部数の減少で、
実質的に赤字経営であったこと。
筆者の方たちも、原稿料無しで支援されていた、ということ。
数人の方から多大な資金援助があった、ということなどが語られている。
そして河口編集長の視力の急激な悪化により編集作業に支障をきたすようになった──、と。
出版業界は厳しい、とよくいわれるようになっている。
そういったことをよく目にするようになってもいる。
でもオーディオ雑誌はそれだけではないように感じられる。
老いの問題があるのではないだろうか。
ラジオ技術編集部に限ったことではなく、
若い人がオーディオに関心を持たなくなっている、といわれている。
そういう状況が続いていけば、
若い人がオーディオ雑誌の編集に就くことがなくなってくるのではないのか。
総じて、オーディオに関係する人みなが高齢化していく。
オーディオマニアも読者も、である。