会って話すと云うこと(その30)
昨晩集まった三人は、いまのところ、皆元気である。
健康上の問題もない。
来年、再来年の忘年会も、たぶん皆元気に集まれるだろう。
けれど五年後の忘年会となると、どうだろうか……。
そんな話もした。
誰か一人、今日は体調が優れないから、という理由で参加できなくなることが、
十分考えられる。
十年後ともなると、もしかすると誰か欠けるかもしれない。
そんな話を、三人で笑いながらしていたけれど、
それが五年後か十年後か。
それとももっと早くなのか、もっと遅くなのかはなんともいえないけれど、
いつか、そういう時がくるのだけは確かである。
そして、誰かが一人だけ、となってしまう。
2008年に、菅野先生と話していたときに、
菅野先生が、つぶやくようにいわれたことがある。
「みんないなくなってしまった……」
みんなとは、菅野先生にとってのオーディオ仲間である。