muscle audio Boot Camp(その19)
パワーアンプの出力インピーダンスは動的に変化している──、
そういう予測を私は持っている。
実際に測定してみたわけではないし、
どうすれば動的な出力インピーダンスを測定できるのかもよくわかっていない。
静的な出力インピータンスの測定方法はもちろん知っているが、
同じ方法で動的な出力インピーダンスが測定できるわけではない。
もしかすると動的な出力インピーダンスの測定は無理なのかもしれない。
となればシミュレーターの登場なのだろうか。
とにかく私はアンプの出力インピーダンスは動的に変動していると確信している。
それに静的な出力インピーダンスも、以前から書いているように周波数特性をもつ。
基本的にNFBをかけたアンプの場合、
NFBをかける前の周波数特性と同じカーヴになる。
ということは動的な出力インピータンスは周波数特性的にも変動しているわけで、
中高域にかけての変動率は、低域(つまり十分なNFB量がかかっている帯域)よりも、
大きくなっている可能性もある。
(その14)から(その18)まで、動的な出力インピーダンスのことを書いてきた。
ソリッドステートアンプの場合について書いてきている。
では真空管アンプの場合はどうなのだろうか。