オーディオの「本」(読まれるからこそ「本」・その8)
Kindle Unlimitedでオーディオ雑誌を読むようになった。
すべてのオーディオ雑誌が読めるわけではないが、
音元出版はKindle Unlimitedに積極的である。
ここ数ヵ月、Kindle Unlimitedでオーディオ雑誌を読んでいて、
音元出版のanalogが良くなっていることに気づいた。
analogが創刊したころは数号はきちんと読んでいた。
商売上手な音元出版が出しそうなオーディオ雑誌と感じた。
面白くなりそうなのに、
なんといったらいいのだろうか、
妙にアナログ臭を漂わせている、とでもいったらいいのか……。
もっと辛辣にいえば、音元出版臭が気になっていた。
ようするに気になるところが目につきすぎた。
音元出版のオーディオ雑誌だから、このまま行くのかな、ぐらいに当時は思っていた。
変化しないオーディオ雑誌はない。
良くも悪くも変化するものだ。
悪くなっていくと感じているオーディオ雑誌が大半のなかで、
analogは良い方向へと変化していっている。
ここ数年(何年前ぐらいから、とはっきりといえないのはそれほど注目していなかったから)、
analogの表紙を書店でみかけると、興味をひきそうな特集のタイトルだったりしていた。
それでも手に取ることなく過ごしていたのが、
Kindle Unlimitedのおかげできちんと読んで、
以前気になった「臭」がかなりなくなっていることを知ることができた。
それだけではない。
いままでのオーディオ雑誌にあまり感じることのなかった感性もあるようだ。
不満がないわけではない。
けれど、いまもっとも期待しているのが、analogである。