2021年ショウ雑感(その29)
終息というわけではないだろうが、感染者数は激減しているのだから、
インターナショナルオーディオショウの関係者は、一安心だろう。
行く予定の人たちも、そうだろう。
だからといって完全に安心できるようになったわけではないので、
それぞれの注意が求められていることは、これまで通りなのだが、
会場内の雰囲気は、感染者数がさほど減っていないのと、
ここまで減ったのでは大きく違ってくるはずだ。
少しでも明るい雰囲気のなかで、オーディオショウが開催されるのはいいことだ。
とはいえ、各ブースのイベントのスケジュールを眺めていると、
オーディオ評論家の名前が少ないことが目立つ。
終息していない状況だから、例年通りの各ブースのスケジュールとは予想していなかったけれど、
ここまでオーディオ評論家が担当する時間が減っているとは思わなかった。
ここ数年、少しずつ減っていく傾向があった。
それまではオーディオ評論家に依頼していた出展社が、
すべて自社のスタッフによる音出しを行うところが出てきた。
それが今年は顕著であるが、今年だけのことで終るのか。
それとも来年以降も、この傾向は維持されるのか。
とにかくコロナ禍は出展社にとって、
オーディオショウに対する捉え方を変えるきっかけになっているように感じている。