月刊ステレオサウンドという妄想(というか提案・その11)
FM fanの記事は、一回目が長岡鉄男、上杉佳郎、
二回目が瀬川冬樹、菅野沖彦、
この四氏のリスニングルームを傅 信幸氏が訪問というものだった。
おもしろかったのはだんぜん二回目である。
当時、何度も読み返し、グラビアのリスニングルームのカラー写真を、
それこそ穴が開くほどに見ていた。
この記事のあとに、ステレオサウンドの記事も読み返した。
でも、やっぱりおもしろくない、というよりも、最後まで読み通すのがしんどいのは、
まったく同じままだった。
いまにして思えば、この時に気づいていたのかもしれない。
傅 信幸氏は狂言まわしの才能がある、ということに。
こんなふうに書いてしまうと誤解する人がいるかもしれない。
いまオーディオ評論家と呼ばれている人たちで、
傅 信幸氏と柳沢功力氏が、オーディオ漫談家もしくは狂言まわしである、というだけのことだ。
ほかのオーディオ評論家と呼ばれている人たちと比較してどうのこうという話ではない。
ほかのオーディオ評論家と呼ばれている人たちには、
オーディオ漫談家、狂言まわしとしての才能もない、ということである。
そして月刊ステレオサウンドというものが本当に登場してくれるのであれば、
傅 信幸氏、柳沢功力氏のオーディオ漫談家、狂言まわしといった、
よいところを読みたいのである。