SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その20)
石田春夫氏の名前で検索してわかるのは、
石田氏はソニーを退社されてからハルアンプを始められた、ということ。
ラジオ技術には石田春夫で登場されているが、
無線と実験には石田春雄となっている。
ラジオ技術では、1977年11月にも、パワーアンプの記事を書かれている。
EL156のプッシュプルアンプで、Junior Battlerのはずだ。
無線と実験では、
1978年5月号掲載の「理想のオーディオ・ケーブルを求めて」というテーマで登場されている。
Independenceのラインアンプはカソードフォロワーの二段構成。
カソードフォロワーだから一段であっても信号の極性は反転しない。
にもかかわらず二段構成としているのは、
レベルコントロールまわりのアースの処理からだろう。
通常のアンプではライン入力は、
レベルコントロール(ポテンショメーター)、ラインアンプという信号経路である。
Independenceは、カソードフォロワー、レベルコントロール、カソードフォロワーとなっている。
1980年代のラジオ技術に掲載された富田嘉和氏の記事を読まれた方ならば、
こういう構成にしている理由がわかるはずだ。
実際のIndependenceのレベルコントロールのアースの配線がどうなっているのかは、
実機を見ているわけではないのでなんともいえないが、
考え方として富田嘉和氏と共通するところがある、と思っている。