Date: 9月 12th, 2021
Cate: 戻っていく感覚
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SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その19)

ハルアンプのIndependenceについて、知り得たことがあるので補足しておく。

週末に、Independenceの製作記事があります、という連絡をいただいた。
ラジオ技術の1977年7月号に載っている。
記事をスキャンしたものを送ってもくださった。

石田春夫氏という方が記事を書かれている。
ほぼまちがいなく、この石田氏がハルアンプの主宰者のはずだ。

ハルアンプの存在を知ってから、なぜ「ハル」なのかがわからなかった。
記事を送ってくださった方は、春夫だからハルなのでは、ということだった。

いわれてみるとそうである。
春を告げるアンプという意味も込められているのかもしれない。

ラジオ技術の記事を読むと、1977年3月号には、
EL156のパラレルプッシュプル、出力100Wの記事があることもわかる。
これが、おそらくハルアンプのBattlerのはずだ。

記事はTypeIIではないIndependenceであり、
当然のことだが、回路図と回路の説明、それからプリント基板のパターンも知ることができる。

Independence TypeIIの回路図は、無線と実験の1979年7月号に載っている。
こちらは回路図のみである。

アンプ部に関しては、IndependenceとIndependence TypeIIの違いは、
ほとんどない、といえる。
定数にわずかな変更があるくらいだ。

ただし電源部は違う。
Independence TypeIIでは、ヒーター用、B電圧、どちらも定電圧化されている。
ヒーター回路は三端子レギュレーターで、
高圧のB電源回路はトランジスター四石(うち二石は誤差増幅、残り二石が制御用)で構成。

Independence TypeIIには、
フロントパネルをゴールド仕上げにしたIndependence TypeIIGがある。
ステレオサウンド 54号の新製品紹介に登場している。

Independence TypeIIGは、高信頼管の採用とともに電源回路が左右独立している。
このIndependence TypeIIGの音にも興味はあるが、
SAEのMark 2500と組み合わせることが前提であれば、Independence TypeIIである。

Mark 2500にゴールド仕上げのフロントパネルに似合わないからだ。

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