真夏の夜の戯言(その2)
三日前に書いた時は、私の妄想でしかないのだから、
タイトルに戯言とつけたし、続きを書くことはない、と思っていた。
ソニー・ミュージック、ソニー・クラシカルのTIDALへのMQA音源の提供は、
いまも活発すぎるほどである。
関心はどうしてもクラシックがいちばんで、次にジャズ、ポップスとなるわけだが、
J-Pop、歌謡曲に関しても、ソニーの勢いはなかなかのものである。
五日前に、松田聖子のアルバムもMQAで聴ける、と書いているが、
さらにアルバム数は倍くらいに増えている。
ざっと見ただけなのだが、郷ひろみもかなりの数がMQAで聴けるようになっている。
南沙織もある。こちらはSaori Minamiで検索してもだめで、Cynthiaで検索すると出てくる。
J-Popも、歌手、グループ名で検索してみると、すごいことになりつつあると実感できる。
それから数は少ないが落語もMQAになっている。
日本人を対象としているラインナップの拡充とうつる。
ソニーがTIDALをほんとうに買収したとしよう。
これまでTIDALは日本では利用できなかった。
日本市場はTIDALにとっても魅力的なはずだろうが、なぜだか、なのは、
それなりの理由があってのことだろうし、それをなんとかするのには、
ソニーに買収されるのがもっとも有効な気がする。
それにソニーのウォークマンはMQAに対応している。
これでTIDALが日本に参入する。
ウォークマンを持っている人は、MQAの音をすんなり聴けるようになる。
そうなったら──、ということを、つい想像してしまう。
MQAは、オーディオマニアからではなく、そうではない人たちのあいだから広まり、
大きな流れになっていく可能性がある。