エッシェンバッハのブラームス 交響曲第四番(その2)
今回聴いたエッシェンバッハのブラームスは、
ヒューストン交響楽団を指揮しての四番ではなく、
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団との演奏である。
今回もTIDALで聴いている。
エッシェンバッハは、ヒューストン交響楽団と一番から四番まで録音しているが、
TIDALには一番と二番しかみあたらなかった(でもMQAだったのは嬉しい)。
四番は、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団とのものだけだった。
それで聴いみた次第。
聴いてすぐにライヴ録音だということはわかったぐらいだから、
どんな演奏なのかは、まったく知らずに聴いた。
TIDALにあったから聴いた、といういわば消極的な選曲での聴き方だ。
聴くきっかけがどうであろうと、このエッシェンバッハの四番が聴けてよかった。
しかも聴き終って調べてみたら、2005年、サントリーホールでのライヴ録音である。
こんな演奏が日本で行われていたのか──、という驚きと嬉しさと、
聴き逃していた後悔がないまぜになっていた。
もっともエッシェンバッハが2005年に来日していたことすら知らなかったのだから、
聴き逃していた、というよりも、まったく無関心だった自身を恥じるしかない。
それでも、いまこうやって聴くことがかなう。
おそらくTIDALを使っていなければ、
私はこのエッシェンバッハのブラームスに出逢うことはなかっただろう。
私の周りのクラシック好きの友人、知人のところで、
エッシェンバッハの演奏(ピアノ、指揮どちらも)を聴いたことはなかった。
それだけでなく、エッシェンバッハについて語ったことも記憶にないのだから、
どこかで偶然聴くということもない、と思う。