MQAで聴けるギレリスのベートーヴェン(その2)
今年は、何度も書いているようにベートーヴェン生誕250周年である。
ギレリスのベートーヴェンのピアノ・ソナタも、
今年の9月、MQA-CDが出る。
ギレリスのドイツ・グラモフォンでのベートーヴェンの録音は、1972年から始まっている。
十年以上かかっているけれど、五曲のソナタは録音されなかった。
そこに32番も含まれている。
30番と31番を聴いた人は、誰しも32番を聴きたかった──、と思うはず。
残されていない演奏は、どうやって聴けない。
これだけの時間をかけての全集録音なのだから、
もう少し早く終らせられなかったのか、と思ったりするが、
それでも30番と31番は聴ける。
30番と31番はデジタル録音になっている。
だから、9月発売のMQA-CDには含まれていない。
アナログ録音だけが、MQA-CDとして発売になる。
しかたないことなのだが、
だったらせめてUHQCDとして、30番と31番のディスクを出してくれないだろうか。
MQA-CDは、UHQCD仕様である。
これまでに、素材を変えたりした、いくつかの高音質を謳うCDが出てきた。
どちらかというと、それらに懐疑的な私でも、
UHQCDはかなりいいように感じている。
サンプリング周波数が44.1kHzのデジタル録音であっても、
MQAにするメリットはあることは確認している。
レコード会社にすれば、44.1kHzのデジタル録音まで……、という考えなのかもしれない。
ギレリスの30番と31番がMQAになることは期待できない。
それでもUHQCDとして出してほしい。