モバイルバッテリーという電源(その3)
電源は電池が理想である──、
とはなかなか断言できない面がある。
商用電源は、いま非常に汚れている、といっていい。
これから先よくなることはまず考えられない。
ますます汚れはひどくなる一方であろう。
だからこそ電池と考える。
商用電源から電池にかえて、電源にまいわるすべての問題が解消するのであれば、
電池にすぐにでも飛びつくところだ。
いまDC5Vの出力のモバイルバッテリーが手元に三つある。
どれも音が違う。
理想の電源であれば、音が違ってくるはずがないわけだが、
現実はそうではないことは、音を聴けばわかる。
理想ではないけれど、理想に近い──、
そう思い込めたら、どんなに楽か。
音を聴くと、いいところもあるしそうでないところもある、としかいいようがない。
モバイルバッテリーの内部には、バッテリーだけがおさめられているわけではない。
出力を監視している電子回路も入っているからこそ、
低電流負荷ではすぐに切れてしまう製品もあるわけだし、
低電流モードで動作する製品もあるわけだ。
具体的にどんな働きをしているのかまでは調べていない。
どんなデメリットがあるのかも知らないが、
モバイルバッテリーからのコードをフェライトコアに巻いてみる。
ここでもいくつか試してみた。
そんなことを、同じディスクの同じ箇所を何度もリピートして聴いていた。
このあたりかな、というところに、いまのところ落ち着いた。
それでも商用電源(外付け電源)を使わなくなるわけではない。