トーンアームに関するいくつかのこと(その2)
トーンアームには片持ちの部品が他にもある。
アームリフターの操作レバーも片持である。
昨晩(その1)へのコメントが、facebookであった。
海外のフォーラムにあったフィデリティ・リサーチのFR64Sの使いこなしに関するものだった。
コメントをくださった方がGoogle翻訳をベースに手直ししてくれものだった。
そこにはトーンアームの構造上、
アナログディスク再生に必要ない部品はすべて取り外した、とある。
具体的にはアームレスト、アームリフターである。
同じことをやっている人が海外にもいるんだな、と思いながら読んでいた。
アームレストにしてもアームリフターにしても、
取り外してしまえるのならば外してしまったほうが、
雑共振の元を減らすという意味でもより効果的である。
片持ちということではヘッドシェルの指かけもそうである。
指かけの多くは外せる。
外した音を、一度聴いてほしい。
(もちろん外した場合、針圧の再調整は必要になる。)
他にも片持ちのところはある。
インサイドフォースキャンセラーに関するところだ。
ここは再生上必要になるので取り外してしまえ、と乱暴なことはいわないが、
影響を与えていることは間違いない。
そしてトーンアームの後部、
つまりメインウェイトが挿し込まれているシャフトも片持である。
基本片持ちになっている箇所は、雑共振という視点からは疑った方がいい。
そしてトーンアームで一番の片持ちはなにかといえば、
メインウェイト用のシャフトではなく、
リニアトラッキングアームに存在している。