MQAのこと、カセットテープのこと(ステレオ 11月号、12月号)
書店に、ステレオ 11月号が並んでいる。
附録にカセットテープがつくことは、何かで読んでいて知っていた。
だから表紙もカセットデッキなんだろうな、ぐらいの予想はしていた。
11月号は、まさにそうだった。
予想していたけれど、実際に目にすると、
いまは2019年だよね、と口に出しそうになった。
カセットテープが衰退していくのを体験していた。
その時は、こんなことが起るなんて、まったく予想できなかった。
再ブームというのは、どんなジャンルにもあることだろう。
オーディオだって同じで、
オーディオ全体が再ブームになることもあれば、
アナログディスクとかカセットテープとか、
そういうところにスポットが再び当ることもある。
それでもステレオ 11月号の表紙を眺めていると、
不思議な感じがしないでもない。
カセットテープ全盛時代を知らない世代にとっては、新鮮な表紙に映るのか。
カセットテープ全盛時代を体験してきた世代に、どう映るのか。
ノスタルジックとは感じなかったが、新鮮とも感じなかった。
こういう時代が来るんだ、というのが、いつわりない感想である。
ここでのタイトルを不思議に思う人がいるかもしれない。
最初は違うタイトルにしようと考えていた。
けれど、ステレオ 12月号の予告のページを見て、このタイトルにした。
12月号の特集は、「快適極楽デジタルオーディオ最前線」で、
「最新MQA CDプレイヤー一斉試聴」という項目があったからだ。