ダイレクトドライヴへの疑問(その35)
ヤフオク!がすすめてきたSL01は、そこそこの値段で落札された。
定価80,000円のアナログプレーヤーといっても、もう40年が経っている。
最高のコンディションのSL01を探しているわけではない。
それでも、金額はここまで、という決めて入札する。
修理に出すことも考えて、つまりその費用も考えて総額として、
40年前のオーディオ機器として、ここまでという金額を設定する。
そこを超えたら、すっぱり諦めて次の機会を狙う。
今回三度目のSL01だった。
キャビネットの一部の塗装が剥げている。
そのせいか、入札数も多くはなかった。
上限金額よりも安く落札することができた(5,250円だった)。
塗装の剥げについては、落札する前から、こうやってみようとか、あれこれ考えいた。
同時に、ダイレクトドライヴ型プレーヤーに感じている疑問を、
いくつか試してみようという気にもなってきた。
ダイレクトドライヴ型に関しては、いくつかの大きな問題がある、と考えている。
とはいえ既製品に、私ができる範囲で手を加えることといえば、
聴感上のS/N比を劣化させている原因を、完全になくすことは無理なのだが、
それでもできるだけ抑えていきたい。
落札する前から、このことも考えていた。
SL01の写真をGoogleで画像検索して、内部写真を見ながら、そんなことを考えていた。
私がダイレクトドライヴ型プレーヤーを使っていたのは、高校生のころまでだ。
ステレオサウンドで働くようになってからは、ベルトドライヴ、アイドラードライヴ型だった。
手元にあるプレーヤーも、ベルトドライブ型が一台とアイドラードライヴ型一台である。
ここに、今回ダイレクトドライヴ型が一台加わった。
ひさしぶりのダイレクトドライヴ型であり、
ひさしぶりの分だけ、いろいろなことを学んできたし、
40年前には気づかなかったこともみえている。
そんなに大掛りなことをSL01に施そうとは考えていない。
それでも確実に聴感上のS/N比を向上させていく自信はある。
SL01に手を加えることで、
私のなかにあるダイレクトドライヴ型への疑問をいくつか解消できるかもしれない。